2023ー24シーズンに初のオールスター選出、そしてその活躍が認められMIPを受賞したのがフィラデルフィア・セブンティシクサーズのタイリース・マクシー
その勢いはプレイオフになっても止まることを知らず、プレイオフ1回戦でニューヨーク・ニックスとの試合で先に3勝を許し負ければ終わりとなる第5戦で一段と素晴らしいパフォーマンスを見せました!
18秒で7得点!
日本時間5月1日(水)に行われたニューヨーク・ニックス対フィラデルフィア・セブンティシクサーズの第5戦は互いにリードを譲らない展開に。
しかしながら第4Q中盤にホームコートアドバンテージのあるニックスが流れを掴み残り26秒で6点差をつけることに成功!
この時の勝率は95.4%とほぼ試合が決まった状況となっていました。
そんな状況を打開したのがタイリース・マクシー!
一気にシクサーズに流れを持ってくる4点プレーを成功!
TYRESE MAXEY DRILLS THE 3 + THE FOUL !!!
— NBA (@NBA) May 1, 2024
SIXERS CUT THE DEFICIT TO 2 ON TNT
25 SECONDS REMAINING pic.twitter.com/rEEHKWthL0
続くポゼッションでは相棒のジョエル・エンビードのスクリーンを受けロゴ付近からスリーポイントを成功させ97−97の同点でオーバータイムに!
エリミネーションゲームで最後まで意地をみせたタイリース・マキシー👌
— NostaljyA -Basketball info. (@NostaljyA_) May 1, 2024
46得点(4Qのみで17得点)
FG 17/30
3P 7/12
5リバウンド
9アシスト
2-3で次戦はシクサーズホームゲームへ!
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このマクシーの連続得点はわずか18秒での出来事!
ジョシュ・ハートがフリースローを1本落としたという助けがあったことを含めても素晴らしいパフォーマンスを見せました!
Tyrese Maxey scored 7 points in 18 seconds, sending Knicks-Sixers to OT 🔥 pic.twitter.com/0ElyWLWfja
— ClutchPoints (@ClutchPoints) May 1, 2024
マクシーのリーダーシップ
オーバータイムではタイリース・マクシーのエネルギーに触発されたジョエル・エンビードやニコラ・バトゥームがディフェンスで奮起!
最終スコア112−106でシクサーズがシリーズ2勝目をあげ勝ち上がりの可能性をつなげました!
そんな中で注目すべきはタイリース・マクシーの示したリーダーシップだろう。
プレー面では前述の通りだが、試合終了直後にもジョエル・エンビードの元で言葉をかわし激励の言葉をかけていると報じられている。
ジョエル!あと2つだ!!
— NostaljyA -Basketball info. (@NostaljyA_) May 1, 2024
−タイリース・マクシー
MIP受賞から更にリーダーシップまで芽生えてきてますね🤯
pic.twitter.com/OIZY1ssHIh
また、このリーダーシップは指揮官も感じているところだったようで、試合後の会見においてセブンティシクサーズのヘッドコーチであるニック・ナースは以下のようなコメントでタイリース・マクシーを賞賛している。
彼(タイリース・マキシー)は、このチームを自分の背中に乗せなければならないと言った。
彼は確かにリズムに乗っていたよ。
ニック・ナース
"For him [Tyrese Maxey] to kinda say I gotta put this team on my back… he certainly did it, he got into rhythm.''
— ClutchPoints (@ClutchPoints) May 1, 2024
Sixers head coach Nick Nurse praises Tyrese Maxey's dominant 46 point performance in their Game 5 win over the Knicks 🗣
(Via @NBA)pic.twitter.com/axObkJJSnP
バディ・ヒールドの激励
そんなコート内外でリーダーシップを示し始めているタイリース・マクシーですが、この奮起にはチームのメンターの支えがあったからなのかもしれません。
試合後の会見においてタイリース・マクシーはチームメイトのバディ・ヒールドからの激励で奮起できたのだと感謝の言葉を述べている。
前回の第4クォーターはリズムに乗れず、いいプレーもできず、アグレッシブでもなかった。
今回はそんなことはさせたくなかった……。
フリースローを3本も外してしまった。
ボールをターンオーバーしてしまった。ベンチで本当に動揺していたんだ。
そんな時バディ・フィールドが僕をつかまえて、こう言ってくれたんだ!
『いいか、お前には何ができるかわかっているはずだ。外に出て挽回してこい』
バディには本当に感謝している。
気にしてないかもしれないけど、僕にとっては大きなことだったんだ!
タイリース・マクシー
“Last 4th quarter, I wasn't in rhythm, I didn't play well, I wasn't aggressive. I refused to let that happen this time… I was really upset with myself and Buddy Hield grabbed me and said, ‘Listen dude, you know what you can do. Go out there and make up for it.’ I really do… pic.twitter.com/ik4rfirltG
— ClutchPoints (@ClutchPoints) May 1, 2024
バディ・ヒールド自身はこのプレイオフに入り思うようなスタッツが残せていないという現状が指摘されているが、ベテランの域に入ってきた一人としてチームメンターの役割も果たしているという点は数値に残らない重要なポイントと言えるだろう。
Buddy Hield:
— StatMuse (@statmuse) April 30, 2024
This season — This playoffs —
12.1 PPG 0.7 PPG
2.6 3PM 0.0 3PM
38.6 3P% 0.0 3P%
57.8 TS% 14.3 TS% pic.twitter.com/wJ2pgPC71L
なお、タイリース・マクシーとバディ・ヒールドの第5戦のスタッツは以下の通り。
MIN | FG | 3PT | FT | OREB | DREB | REB | AST | STL | BLK | TO | PF | +/- | PTS | |
タイリース・マクシー | 52 | 17-30 | 7-12 | 5-8 | 0 | 5 | 5 | 9 | 0 | 0 | 3 | 5 | 3 | 46 |
バディ・ヒールド | 33 | 3-8 | 2-6 | 0-0 | 2 | 6 | 8 | 1 | 0 | 1 | 2 | 3 | 5 | 8 |
第5戦を制したとはいえ、ニックスがシリーズに王手をかけている状況は変わらない。
果たして、シクサーズはホームでの第6戦目を再び勝利し、第7戦へ希望をつなぐことができるのか?
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